人はつい、楽な道を選びたくなります。
それは当たり前のことですし、否定する必要もありません。
ただ、成長という観点で見ると、話は変わります。
楽な道は“今”を守ってくれますが、
険しい道は“未来”をつくります。
例えば、新人スタッフに対して。
・ミスしないように簡単な仕事だけを任せる
・大変なケースはベテランが全部引き受ける
・負担がかかりそうなら最初から避ける
こういう関わり方は、一見優しさのように見えます。
でも実は、成長の機会を奪っていることも多い。
本当に価値があるのは、
「楽をさせること」ではなく
「乗り越えられる力をつけること」です。
険しい道を歩かせること自体が目的ではありません。
大事なのは、
“どう歩けば転ばないか”
“転んでもどう立ち上がるか”
これを教えることです。
・困難なケースに入るときの考え方
・迷ったときの判断基準
・うまくいかなかったときの振り返り方
こういう「型」を持っている人は強い。
環境が変わっても、利用者が変わっても、
自分で立て直せるからです。
逆に、楽な道しか歩いてこなかった人はどうなるか。
いざ難しい状況に直面したときに、
「どうしていいか分からない」状態になります。
これは本人の能力ではなく、
“経験の質”の問題です。
だからこそ、組織としてやるべきことはシンプルです。
楽な道を用意することではなく、
険しい道を“安全に挑戦できる環境”をつくること。
・挑戦しても責められない
・失敗してもフォローがある
・一人にしない
この状態があれば、人はちゃんと成長します。
仕事は人生の大部分を占めます。
どうせなら、
「こなすだけの仕事」よりも
「成長できる仕事」の方が面白い。
楽な道を教えるのではなく、
険しい道の歩き方を教える。
それが、長く活躍できる人材を育てる一番の近道だと、僕は信じて教育をしています。

