暑さが本格的になってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
お盆の時期になると、スーパーや八百屋さんの店先に、
きゅうりやなすと一緒に割りばしや竹串が並んでいるのを見かけます。
何気なく見ていたのですが、先日ふと気になって、きゅうりとなすの意味を調べてみました。
あれは「精霊馬(しょうりょううま)」と呼ばれる、お盆の飾りだそうです。
きゅうりは「馬」に見立てられ、ご先祖さまが早くこちらの世界に帰ってきてくれるように。
なすは「牛」に見立てられ、ゆっくりとあの世にお送りするために。
そんな願いが込められているといわれます。
毎年なんとなく目にしていた飾りが、
実は温かい気持ちを運ぶ存在だったことに驚き、心がじんわりとあたたまりました。
ディズニー/ピクサー映画の『リメンバー・ミー』が好きで、
物語の中で家族や亡くなった人たちに見守られている感覚にいつも心が温まります。
わんぽにーの訪問看護でも、看取りをする場面がありますが、
利用者さまやご家族からたくさんの学びや温かい思いやりをいただき、
私たち一同も支えられていることを強く実感します。
精霊馬の意味を知り、ない気なく過ごしてしまっているお盆は、
目には見えなくても亡くなった人や過ごした時間に支えられているような、
そんな優しい気持ちを感じられる文化なのだと思いました。
わんぽにー訪問看護も2周年を迎えました。
ここまで支えてくださった利用者さまやご家族のことを思いながら、
温かい気持ちで過ごしていきたいと思います。

